本記事では共分散行列 の代わりにその逆行列である精度行列 を用います。
事後分布
多次元ガウス分布に従う 個のD次元の連続値データ が与えられた時の平均 の事後分布を求めてみます。精度 は固定であるとします。
の事前分布には多次元ガウス分布の平均の共役事前分布である多次元ガウス分布を用います。
は固定されたハイパーパラメータです。
事後分布は以下のようになります。ベイズの定理を用います。
対数を取って についてまとめます。
(6)より事後分布が多次元ガウス分布になっていることが分かります。
事後分布の平均と精度を とおくと
対数を取って についてまとめます。
(6)と(8)の係数を比較します。
以上で、事後分布が多次元ガウス分布で得られることが分かりました。
偉人の名言
難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ。
セネカ