この記事は最尤推定と最小二乗法の続きの記事です。
MAP推定
MAP推定とは事後分布を最大するようなパラメータを点推定することです。
事後分布を求めるために事前分布を定めます。
尤度が多次元ガウス分布なので、共役事前分布として多次元ガウス分布とします。
恣意的ですが、平均は、共分散行列は等方的な分布とします。はこの記事では定数とします。
(1)は本来と書くべきかもしれませんが、を省略して、と書いています。
尤度関数は最尤推定と最小二乗法の記事より以下のようになります。はこの記事では固定とします。
(2)は本来と書くべきかもしれませんが、を省略して、と書いています。
ベイズの定理を用いて
となります。(3)に対数を取ります。
なんと、(4)にリッジ回帰(L2正則化)と同じ目的関数が出てきました。
すなわち、この事後分布をについて最大化することは、二乗和誤差関数と二次正則化項の和を最小化することと等価であることが分かります。
このような結果になったのは、事前分布の平均を、共分散行列を等方的な分布としたためです。
偉人の名言
心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ。
ヘミングウェイ