線形写像
次元空間 から 次元空間 への写像 が線形写像であるとは、
任意の と任意の実数 に対して、
となることです。
線形写像 によってベクトル がベクトル に対応するとします。
ベクトル は成分 を縦に並べた列ベクトル( と略記)であるとすると、
と書けます。
ただし、 は第 成分が 、その他は の 次元ベクトルです。
を の自然基底と呼びます。
同様に、ベクトル も の自然基底 を用いて、
と書けます。
線形写像 によってベクトル は次のようにベクトル に写像されます。
は のベクトルであるから、 の自然基底 のある線形結合を用いて
と書けます。
(5)を(4)に代入します。
(3)と(6)を比較すると、
であることが分かります。
これはベクトル がベクトル に、 を要素とする行列を掛けた積として、
と書けることを意味します。
すなわち、 から への線形写像は、ある 行列 との積で表せます。
この行列 を、線形写像 の表現行列といいます。
偉人の名言
神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。
ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。
マザー・テレサ