機械学習基礎理論独習

誤りがあればご指摘いただけると幸いです。数式が整うまで少し時間かかります。リンクフリーです。

勉強ログです。リンクフリーです
目次へ戻る

PRML演習問題 13.3(基本)

問題

有向分離を用いて、図 13.5 の有向グラフで表現される状態空間モデルにおける
観測データの分布 p({\bf x}_1,\ldots,{\bf x}_N) が何の条件付き独立性も満足せず、
したがって、どのような有限次数のマルコフ性ももたないことを示せ。

参照

13.5
f:id:olj611:20211020164122p:plain:w500

解答

任意の 2 つの変数 {\bf x}_n,{\bf x}_m\ (n\not=m) について考えます。
このとき、{\bf x}_n{\bf x}_m を結ぶ経路が存在しますが、
その経路にある {\bf z}_i でhead-to-tail または tail-to-tail であり、且つその {\bf z}_i は未観測なので、
その経路は遮断されません。
よって、p({\bf x}_1,\ldots,{\bf x}_N) が何の条件付き独立性も満足しません。
何の条件付き独立性も満足しないので、マルコフ性ももちません。

目次へ戻る