問題
で与えられるロジスティック回帰モデルのヘッセ行列が正定値行列であることを示せ。
ここでは、要素をとする対角行列であり、は、入力ベクトルに対するロジスティック回帰モデルの出力である。
したがって、誤差関数はの凸関数であり、唯一の最小解を持つことを示せ。
参照
解答
誤差関数が凸関数で唯一の最小解を持つことを示すには、目的関数のヘッセ行列が正定値行列であることを示せばよいです。
任意のベクトルに対して、となることを示します。
式ではを満たすものとします。
式でであるため、の対角成分はすべて正です。
よって、となります。
目的関数のヘッセ行列は正定値行列であることが示せました。
このヘッセ行列は目的関数の2階微分であり、正定値を持つので、目的関数は凸関数で唯一の最小解をもちます。