機械学習基礎理論独習

誤りがあればご指摘いただけると幸いです。数式が整うまで少し時間かかります。リンクフリーです。

勉強ログです。リンクフリーです
目次へ戻る

PRML演習問題 8.9(基本) www

問題

有向グラフにおいて、マルコフブランケット内のすべてのノードに条件付けられたノード{\bf x}の条件付き分布が、
グラフの残りの変数に対して独立であることを有向分離規準を用いて示せ。

解答

有向分離基準を適用するには、中央ノードx_iからマルコフブランケットの外部にある
すべての可能なノードへのすべての可能なパスを考慮する必要があります。

以下の5つに分けて検討します。

パターン1
f:id:olj611:20211002050838p:plain:w250

x_1またはx_2に親ノード存在する場合は
x_7からx_iへの経路は、x_1またはx_2でhead-to-tailであり且つ観測済みであるため、
経路を遮断します。

パターン2
f:id:olj611:20211002051245p:plain:w250

x_1またはx_2に子ノード存在する場合は
x_7からx_iへの経路は、x_1またはx_2でtail-to-tailであり且つ観測済みであるため、
経路を遮断します。

パターン3
f:id:olj611:20211002051425p:plain:w250

x_3またはx_4に親ノード存在する場合は
x_7からx_iへの経路は、x_3またはx_4でhead-to-tailであり且つ観測済みであるため、
経路を遮断します。

パターン4
f:id:olj611:20211002051549p:plain:w250

x_3またはx_4に子ノード存在する場合は
x_7からx_iへの経路は、x_3またはx_4でtail-to-tailであり且つ観測済みであるため、
経路を遮断します。

パターン5
f:id:olj611:20211002051848p:plain:w250

x_5またはx_6に子ノード存在する場合は
x_7からx_iへの経路は、x_5またはx_6でhead-to-tailであり且つ観測済みであるため、
経路を遮断します。

上記の全パターンで、x_7からx_iへの経路が遮断することがいえたので、題意が示せました。

補足

f:id:olj611:20211002052307p:plain:w250
マルコフブランケットを考えているので、x_5またはx_6に親ノード存在する場合は考慮する必要がありません。

目次へ戻る