本記事では分散 の代わりにその逆数である精度パラメータ を用います。
ガンマ分布
ガンマ分布は以下の式で表されるのでした。
です。
はガンマ分布の正規化項です。
はガンマ関数です。
対数を取ると以下のようになります。
事後分布
ガウス分布に従う 個の1次元の連続値データ が与えられた時の平均 と精度 の事後分布を求めてみます。
の事前分布にはガウス分布の平均と精度の共役事前分布であるガウス-ガンマ分布を用います。
は固定されたハイパーパラメータです。
また、 は確率の乗法定理を使って以下のように書けます。
(8)、(9) より
です。
事後分布 を確率の乗法定理を用いて分解します。
(12)より と を別々に求めることにします。
まず、 を求めます。ベイズの定理を用いると以下の式になります。
(13)に対数を取って、 についてまとめます 。
(14)より がガウス分布になっていることが分かります。
の平均と精度を とおき、 について整理します。
(14)、(15)を係数比較します。
次に、 を求めます。
その前に にベイズの定理を適用します。
(12)より
となります。(19)に(18)を代入します。
対数を取ります。
(21)を計算していくのですが、そのまま計算すると式が見にくくなってしまうので各項毎に についてまとめつつ計算します。
について計算します。
について計算します。
について計算します。
について計算します。
(22)、(23)、(24)、(25)を(21)に代入します。
(26)より がガンマ分布になっていることが分かります。
のパラメータを とおき、 について整理します。
(26)、(27)を係数比較します。
(12)、(16)、(17)、(28)、(29)より、 がガウス-ガンマ分布になることが分かりました。
偉人の名言
逆境が人格を作る。
トルストイ