直交座標系の変換
正規直交基底 を軸とする座標系上の点の位置 を、
この座標系と原点を共有する別の正規直交基底 を軸とする座標系に移す変換は、回転の変換となります。
それぞれの座標系における の座標値を、 と とすると、以下が成り立ちます。
より求める回転行列 は以下のようになります。
※ は が正規直交基底なので、直交行列です。
※直交行列の逆行列は転置行列であることを用いて、上の式変形をしています。
i,j,kが軸ベクトルの場合
がそれぞれ の各軸の軸ベクトルすなわち の時、回転行列は以下のように簡単になります。
実際の例
実際ある例は、 がそれぞれ の各軸の軸ベクトルで、 を知りたいことが多いと思います。(ビュー変換はまさにその例です)
要は、 を に変換したいわけです。
回転行列は直交行列なので、回転行列の転置行列を掛ければよいですね。(直交行列の逆行列は転置行列)
この時の変換行列を以下に示します。
参考文献
コンピュータグラフィックスの基礎 p30-p32