剛体変換を表す行列
剛体変換を表す行列 は以下のようになっています。
とします。
の行列から、回転変換と平行移動変換を抽出するのですが、そのためには回転が先か平行移動が先か指定する必要があります。
どちらを指定しても回転変換は同じですが、平行移動変換が変わります。
回転行列
から変換された単位
四元数を
とします。
回転行列から単位四元数への変換の記事で行列から単位
四元数への変換は解説しています。
剛体変換を表す行列を「二重四元数」に変換する
回転変換が先の場合
このとき、位置ベクトル は、以下のように変換されます。
よって、平行移動変換に対応する
四元数は
となります。
以上より、「回転変換が先」の場合の二重
四元数は
です。
平行移動変換が先の場合
このとき、位置ベクトル は、以下のように変換されます。平行移動ベクトルを とします。
と
を比較します。
よって、平行移動変換に対応する
四元数は
となります。
以上より、「平行移動変換が先」の場合の二重
四元数は
です。
剛体変換を表す行列を「オイラー角+平行移動」に変換する
回転行列をオイラー角に変換する方法はこちらを参考にしてください。
平行移動に関しては上述の通りどちらが先かで異なります。