参照
解答
まず、「全ての固有値が正」 「 が正定値行列」を示します。
を の基底ベクトルとします。
任意の は次のように表せます。
を計算します。
より、式 の全ての項は0以上であり、いづれかの項が0より大きいので、
は正定値行列です。
次に、「 が正定値行列」 「全ての固有値が正」を示します。
背理法で示します。
とします。
この時、 と選ぶと、 となり、「 が正定値行列」であることに矛盾します。
よって、全ての固有値が正です。
補足
問題文には、
「正定値行列 は が、任意の実ベクトル について正になる
ということで定義できる。」とありますが
正しくは
「正定値行列 は が、任意の を除く実ベクトル について正になる
ということで定義できる。」だと思います。