ベクトルの線形補間
まずは、ベクトルの線形補間を復習しましょう。
上図に示したようにベクトル をとります。 の先端を結ぶベクトル 上にある1点 をとり、
この点 と原点 とを結ぶベクトル を考えます。この は以下のように表すことができます。
なお、 です。
ベクトルの球面線形補間
ベクトルを使って、球面線形補間を求めます。
線形補間同様、 を と を使って表します。
球面線形補間なので、 の条件が付きます。
と が直交しているなら、 のなす角を とおくと、以下のように書けます。
ベクトル の導出
に直交するベクトルを とします。
ここで、 は未定の係数です。 より、を求めます。ここで、 を求めておきます。 の大きさを にしたベクトルを とします。 は定数です。 より、 を求めます。 より、 が求まります。を代入し、式を整理
の を の に代入します。
式 が球面線形補間の式です。続けて球面線形補間をする場合
例えば、3つの単位四元数 に対して、 から の球面線形補間の後、続けて から の球面線形補間を行うと、 でカクついて見えることがあります。(まあ個人的には別にええかなと思います。)
それについて以下のサイトでそれを避ける方法について記載があります。
回転の表現について - 球面線形補間
Quaternion Algebra and Calculus