2次元中心力ポテンシャル
半径に比例するようなポテンシャルを持つシステムがあるとします。
このとき、ラグランジアンは、以下のようになります。
方向のE-L eq.を計算します。
式の左辺は極座標の方向のeomの左辺と一致していることが分かります。
式の右辺はこれでいいのかな?って感じもしますが、式はなんとなくこれいいんじゃないかなって気がします。
方向のE-L eq.を計算します。
式では恒等的にとしています。今考えているのは回転運動なので、で考えても差し支えないってことだと思います。
式の左辺は極座標の方向のeomの左辺と一致していることが分かります。
式より、定数 であることが分かります。
は角運動量を表します。
力学の復習として、が角運動量であることを示してみます。
次元で考えますが、と固定します。
図1
位置ベクトルは、です。
運動量は、です。
角運動量は、
です。
式より、は角運動量の成分であることが分かりました。
これは、の平面上で回転する運動を表します。
また、式より、その角運動量が一定なので、角運動量が保存していることが分かります。
この角運動量保存の言いかえが、ケプラーの第2法則「面積速度一定」です。(詳細は力学の書籍を参考にしてください。)
一般的なポテンシャル
一般的なポテンシャルについて考えます。
このとき、ラグランジアンは、以下のようになります。
方向のE-L eq.を計算します。
式で左辺がなら、すなわち中心力ポテンシャルを考えるなら、角運動量保存が成り立ちます。
式は左辺がeomの左辺と一致しています。
まとめると、
式は保存則が見やすく、式は、eomとE-L eq.の整合性が見やすいということです。
偉人の名言
数学は、科学へとつながる鍵とドアである
ガリレオ・ガリレイ