補題15
を集合、 とする。
このとき、 が存在するための必要十分条件は、 が全単射であることである。
証明
(必要性)
が存在するとする。
このとき、逆写像の定理より
このとき、 は全射だから、 と補題14(3) より、 は全射。
また、 は単射だから、 と補題14(4) より、 は単射。
以上より、 は全単射である。
(十分性)
は全単射とする。
まず、 は全射だから、
更に、 とすると、 となり( の内容が同じなので)、
は単射だから
よって、 となり、
上式を用いて、 を と定める。 ( が一意に定まるから)
このとき、 に対し、 とおくと、 だから、
つまり、 が成り立つ。
また、 より、
つまり、 が成り立つ。
よって、 の逆写像が存在し、 である。