機械学習基礎理論独習

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最尤推定 - 二項分布

尤度

確率\thetaで成功するフリースローn投してx回成功する確率は、二項分布より

\begin{eqnarray}
f(\theta|x)={}_n\mathrm{C}_x\theta^x(1-\theta)^{1-x}\tag{1}
\end{eqnarray}

となります。

データを定数として、母数を変数として計算した値を尤度といいます。
またその関数を尤度関数といいます。

最尤推定

最尤推定法では尤度が最も大きくなったときの変数の値を母数の推定として利用します。

(1)\thetaについて最大化してみます。

(1)に対数をとります。

\begin{eqnarray}
\ln f(\theta|x)&=&\ln {}_n\mathrm{C}_x\theta^x(1-\theta)^{1-x}\\
&=&\ln {}_n\mathrm{C}_x+\ln \theta^x+\ln(1-\theta)^{n-x}\\
&=&x\ln\theta+(n-x)\ln(1-\theta)+{\rm const.}\tag{2}
\end{eqnarray}

(2)を対数尤度関数といいます。
(2)\theta微分して=0とおきます。

\begin{eqnarray}
&&\frac{d}{d\theta}\ln f(\theta|x)=0\\
&&\Leftrightarrow \frac{d}{d\theta}x\ln\theta+\frac{d}{d\theta}(n-x)\ln(1-\theta)\\
&&\Leftrightarrow \frac{x}{\theta}-\frac{n-x}{1-\theta}=0\\
&&\Leftrightarrow \theta=\frac{x}{n}\tag{4}
\end{eqnarray}

(4)は二項分布の平均と一致します。

最後に、確率\thetaで成功するフリースローを10投して4回成功する尤度と対数尤度のグラフを示します。
どちらも0.4付近で最大値をとることがグラフから読み取れます。

f:id:olj611:20210415222342p:plain:w800

偉人の名言

f:id:olj611:20210415222815p:plain:w300
あらゆる偉業の出発点は、
目的を明確にすることから。
W・クレメント・ストーン

参考文献

基礎からのベイズ統計学

動画

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