特徴空間への写像を考える
実際にカーネル置換を行うためには、カーネル関数として有効なものを構成する必要があります。
特徴空間への写像を考え、これをもとに、対応するカーネルを構成することです。
ここでは基底関数です。
カーネル関数を直接定義
カーネル関数を直接定義することもできます。
この場合、与えた関数がカーネル関数として有効であることを保証する必要があります。
言い換えると、ある特徴空間におけるスカラー積であることを保証する必要があります。
例として次のカーネル関数を考えてみます。
を展開します。
特徴空間への写像はの形を持つことが分かります。
有効なカーネルである必要十分条件
より一般的には、を明示的に構成することなく、
関数が有効なカーネルであるかどうかを簡単に調べる方法が望まれます。
関数が有効なカーネルであるための必要十分条件は、
任意のに対して、要素がで与えられるグラム行列が半正定値であることです。
新たなカーネルを構築するための方法
新たなカーネルを構築するための便利な方法は、より単純なカーネルを構成要素と
して用いることです。これには次の性質を利用することができます。
有効なカーネルとしてとが与えられたとき、次の関数もカーネル関数として有効です。
ここで、は定数であり、は任意の関数、は非負の係数をもつ多項式、
はからへの関数、はで定義された有効なカーネル、
は対称な半正定値行列、とはであるような変数(必ずしも互いに素である必要はない)、
またとはそれぞれの特徴空間において有効なカーネル関数であるとします。
多項式カーネル
よく使われるカーネル関数として、以下の多項式カーネルがあります。
ただし、、は1以上の整数であるとします。
がカーネル関数として有効なので、
より、が有効なカーネル関数であり、
より、が有効なカーネル関数であることが分かります。
ガウスカーネル
もうひとつのよく使われるカーネル関数としては、以下のガウスカーネルと呼ばれるものがあります。
を変形します。
がカーネル関数として有効なので、
より、は有効なカーネル関数であり、
より、が有効なカーネル関数であることが分かります。
また、マクローリン展開することにより
偉人の名言
肯定の繰り返しが信念につながる。
その信念が深い確信になったとき、物事は実現しはじめる。
モハメド・アリ
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