定義 3.6
つの集合 が与えられ、 のどの要素に対しても、それぞれ の要素が一意的に(=ただ1つ)対応しているとき、この対応関係を から への写像という。集合 から集合 への写像を とするとき、 を の定義域、 を の終域という。また、各 に対応する の要素を で表し、 による の像または値という。この を
で表す。定義 3.10
写像 に対し、直積集合 の部分集合
を のグラフという。定義 3.11
写像の合成に関して、一般に交換法則が成立しません。集合 と、 つの写像
が与えられたとする。各 を によって にうつし、次にそれを によって にうつすことにより、 から への写像が定められる。この写像を と の合成写像(または、合成関数、合成変換)といい、で表す。この定義のキー・ポイントはと定めたところである。記号 における と の順序にも注意しよう。写像の合成に関して、一般に結合法則が成立します。
参考文献
はじめての集合と位相 p28-p31