実数列 とは、各自然数 にそれぞれ実数 を体操させたものであから、写像 のことであると考えられます。
定義 8.16
任意の集合 に対し、写像 を の点列といい、各 に対し、 を点列 の第 項という。ただし、本書では、点列の第 項を などで表し、このとき点列を で表す。
図1: 定義8.17のイメージ
約束
本書では、特に断らない限り、次数列は の点列であると考えます。
定義 8.19
実数列 が実数 に収束するとは、任意の正数 に対して、ある自然数が存在して、
が成り立つことをいう。定義 8.19 は定義 8.17 の実数列バージョンです。(定義8.19はあえて書かなくてもよいかもしれない。)
という表現が分かりにくい場合は、 と考えると分かりやすいかもしれません。
命題 8.21 は、直積距離空間の点列が収束するためには、各座標ごと収束することが必要十分であることを示しています。
参考文献
はじめての集合と位相 p108-p111